有機還元葬に関するQ&A
Q1.
有機還元葬とは何ですか?
有機還元葬とは、亡くなった大切なご家族を火葬せず、微生物のはたらきによって分解し、土へと還す葬送の方法です。木材チップなどの有機素材とともに、温度・水分・酸素などを適切に整えることで、自然界と同じ分解のプロセスを人工的に管理し、ゆっくりと土へ還していきます。
海外では、2019年に世界で初めて米国ワシントン州で合法化されたのを皮切りに、現在は14州まで広がっています(2026年8月現在)。Q2.
火葬とは何が違いますか?
火葬は、一般的には、化石燃料を使って高温で短時間で焼却する方法です。
有機還元葬は、化石燃料を一切使わず、微生物のはたらきによって分解し、土へと還していきます。一般的に、火葬と比較してエネルギー使用量やCO₂排出量を抑えられるとされており、環境への負荷軽減にもつながると考えています。また、亡くなった存在を「遺骨」として残すのではなく、できた土は植物や緑地の土壌として活かし、自然の循環へつなげていける、お墓の継承を前提としない新しい葬送です。Q3.
本当にペットの身体が土に還るのですか?
適切な環境を整えることで、微生物のはたらきによって分解されます。 自然界では、動物や植物のいのちは、時間をかけて分解され、土へ還り、次のいのちを育む一部になります。有機還元葬は、その自然のプロセスを、温度・水分・酸素・有機素材などを管理しながら安全に進める方法です。
nanowaでは、ペットの種類や体格にあった適切な分解環境についても、大学研究室等と連携しながら研究・実証を進めています。Q4.
どのくらい時間がかかりますか?
必要な期間は、ペットの大きさや体重、使用する有機素材、温度や水分などの条件によって変わります。
nanowaでは現在、ペット向け有機還元葬の実現に向けて、分解プロセスや安全性の検証を進めています。正式なサービス開始時には、対象となるペットの条件や、お預かりから土へ還るまでの目安期間をわかりやすくご案内する予定です。大切な存在をお預かりするからこそ、安全性と確実性を大切にしています。Q5.
においや衛生面は大丈夫ですか?
有機還元葬では、温度・水分・酸素のバランスを適切に管理することが重要です。そのためnanowaでは、臭気対策、衛生管理などを含めて、安心して実施できる仕組みの開発を進めています。
また、できあがった土の安全性についても、大学研究室等と連携しながら検証を進めています。Q6.
できあがった土はどうなりますか?
土は基本、ご家族にお渡しします。ご自宅の庭やプランターで植物を育てて、新しいいのちの成長を見守り続けることができます。また、寄付することもでき、寄付された土は、提携先の花卉農家・森林保全などで活用されます。具体的なお渡し方法や活用方法については、サービス開始にあわせてご案内いたします。
ご家族が安心して受け取れる形、または自然の中で大切に循環させられる形を整えていきます。Q7.
土は安全ですか?
有機還元葬で生まれた土を安心して扱うためには、分解が適切に進んでいて、植物の生育に適した状態であることを確認する必要があります。
nanowaでは、分解プロセスやできあがった土の安全性について、大学研究室等と連携しながら、安心して扱える土としての基準づくりにも取り組みます。Q8.
どんなペットでも利用できますか?
初期の想定では、10kg前後のペットまでを対象とする予定です(※今後の検証結果により変更の可能性があります)。 ペットの種類、体重、大きさ、亡くなった原因、感染症の有無などによっては、お受けできない場合があります。 安全性と衛生管理を守るため、対象となるペットの条件を明確にご案内する予定です。
Q9.
ペットとのお別れの時間は持てますか?
nanowaでは、有機還元葬を単なる処理ではなく、大切なペットを見送る葬送の時間として考えています。ご家族がきちんとお別れできること、感謝を伝えられること、気持ちに区切りをつけられることを大切にしたいと考えています。 正式サービスでは、お別れの時間やセレモニー、メモリアルの形についても、ご家族の想いに寄り添った設計を検討しています。
Q10.
法律上、問題はありませんか?
ペットの葬送には、動物の亡骸の扱い、廃棄物に関する考え方、自治体ごとのルールなど、確認すべき点があります。
nanowaでは、ペットの有機還元葬を日本で安心して提供できるよう、関係する法制度や行政上の確認を進めながら準備しています。Q11.
人間の有機還元葬もできるのですか?
現時点の日本では、人間の有機還元葬をすぐに実施できる制度は整っていません。
一方で、海外では人間の有機還元葬が合法化され、実際の葬送方法として選ばれている地域もあります。
nanowaは、まずペットの有機還元葬から実装を進め、将来的には人間の有機還元葬についても、社会的な対話やルールメイキングに取り組んでいきたいと考えています。
死を終わりとして閉じるのではなく、いのちを地球の循環へ還す。
その選択肢を、日本でもいつか安心して選べるようにすることを目指しています。